最近、シノペックは第35回中国国際塑料橡膠工業展覧会で、一連の「専門化・特殊化新製品」を正式に発表したと報じられた。その中で、POEエラストマーはシノペックが独自に開発した触媒から製品の加工、応用までの技術一式を採用し、工業プラントの建設を開始した。
シノペックは、POE一式の独立した知的財産権を持つ国内初の技術特許保有者である。
POEはポリオレフィン系エラストマーで、最も密度の低い合成材料の一つであり、加工性能が良く、リサイクルが容易で、生産と加工応用プロセスがゴムに比べて環境に優しい。
POEはメタロセン触媒を使った溶液重合法で製造され、シノペックは独立した知的財産権を持つPOE触媒システムを構築した。以前は、外国企業がPOE触媒の構造に関する特許を厳格にカバーしていたため、その製造技術は長い間外国企業に独占され、製品は完全に輸入に依存していた。
シノペックは、グループの科学技術部門が主導する大規模なグループ運営の利点を生かし、2010年から研究所を組織して実験室研究を実施し、続いてエンジニアリング技術開発を行い、多くの技術的・工学的問題を突破し、独立した触媒から製品加工応用までのPOE技術一式を形成した。
2022年9月、シノペック茂名分公司の年産1000トンのPOEパイロット・プラントはプロセスの開放に成功し、高品質の製品を生産した。
POEに加え、シノペック社の「特化した新製品」シリーズには、通気性・マットフィルム用ポリエチレン、メタロセンポリプロピレン、ポリブテン-1、新しいバリア材料、人工木材などの新製品が含まれる。
これらの製品は、性能、応用、革新、環境保護の面で優れた性能を持ち、さまざまな応用場面で顧客のニーズを満たし、最終顧客に良好な消費体験をもたらすことができ、包装、医療・健康、機能性材料などにおけるシノペックの探求と革新を十分に発揮し、各産業により良い統合ソリューションを提供する。