ポリアミドとしても知られるナイロンは、エンジニアリング・プラスチックのトップ5に入る重要な素材である。ナイロンには、補強、難燃性、強靭化、耐低温性など、さまざまな改良が施されている。
ナイロンの強靭化もナイロン改質の重要な一分野である。
ナイロンと相性の良いエラストマーを分散させることで、最終的にはナイロン製品の耐低温性や耐衝撃性が向上する。
ここで2つの点を強調することが重要である。第一に、ナイロンを強化するために使用するエラストマーは、ナイロンよりも強靭なエラストマーでなければならない。
もうひとつは、エラストマーを改良しなければならないということだ。例えば、ナイロンとある程度の相溶性を持つようにグラフト化することで、2つの点を強調すると、ある程度の相溶性はあるが、完全な相溶性はない。